アレ、タバコ吸うんだっけ?

と、言われてしまった。
時は本日の昼過ぎ、処は自宅近くの喫茶店。

昔風の不倫調査青森喫茶店でここら辺ではランチに珈琲か紅茶が付いて¥1,000-でお釣りがくるのはリーズナブルで有難い店だ。
席数は20人ぐらいは座れるだろうか、木のテーブルと椅子でボックスの様になっているから隣に人がいても話し声は聞こえない(それ以前に難聴で聞こえないか)。
老夫婦と思しき方が店をやっていて、ランチも美味しいしそれより何より珈琲好きには丁寧に落して淹れたと思われる珈琲が良い。
昨今ではこう言う、本当に昔ながらの美味しい珈琲を淹れてくれる店が少なくなった。
どこもかしこもベンダーマシンで入れた珈琲で、あれは唯のコーヒー味のお湯の様にさえ思える昭和人である。

そんな店に2週間ぶりぐらいに入ったか、店に入ってオヤジの〝いらっしゃい〟という声と共に席についてよく頼むポークジンジャーをオーダーした。
出された水を片手に文庫本を取り出して拡げながら無意識にポケットからタバコを取り出して、オヤジに灰皿を貰う。
と、ここでタイトルの〝アレ、タバコ吸うんだっけ?〟と、言われてしまった。
〝医者からも止めろと言われてるんですが…〟と、言い訳にならない弁明をして灰皿を受取った。